恋と夢を追っていきることができれば
知人が、和歌に勉強をしようと、講座の見学会に行ったのだそうです。
ところが、勉強したいこととは異なっていたとか、わかるような気もします。
現代の歌は、あの風流な昔の歌集にでてくる歌とは異なります。
別の講座の先生でもある知人に、偉そうに言ってしまったのです。
実際そうで、私も長く歌を詠んでいますが、現代の歌は、人生そのものです。
生活に香りがしなければ、みとめられないし、受け入れられません。
だから、歌の内容が固まってくるのかもしれません。
源氏物語などを読んで、歌を詠もうとしても、時代も生活も異なります。
同じ雰囲気の物は詠もうにも想像の世界でしかないでしょう。
花橘を詠もうにも、恋の苦しさを詠もうにも、結婚のスタイルだって異なりますから。
あの頃詠まれたものに近付けようとするのは無理があります。
第一、いつ来るかわからない旦那を待ちながら外にも出られない女性の心境は、今では理解できません。
ノースリーブ、短パンはいて、自由快活な様の若き女性を見ながら思います。
しっとりと歌を詠う、こんなことをしていたら、結婚相手も見つからないわ。
恋や、夢を追っていきていられたら、また別の人生も生きがいもあるでしょう。
現実は厳しい、だから、現代短歌も詠い続けられているのです。